ヘンケルのホットメルトモールディング

無溶剤1液型の熱可塑性ホットメルト接着剤“テクノメルト”を用いた低圧射出成形工法は、環境への配慮から望まれる無溶剤化、作業環境の向上という要望を満たすだけでなく、生産性の向上によりトータルコストダウンを実現します。おもにエレクトロニクス分野において必要とされる電子部品の封止、保護に使用される本工法は以下の特徴を有します。

1. 低圧成形

成形時の射出圧力が数百kg~1ton/cm2以上というナイロン、ABSなどのプラスチック成形は、インサートされた電子部品(プリント基板、センサー、スイッチ等)が圧力によりダメージを受けます。ヘンケルのホットメルトモールディングは射出圧力が数~50kgf/cm2と、極めて低いことから電子部品等のインサート成形、オーバーモールドも可能にします。

2. 生産性の向上/トータル コスト ダウン

熱可塑性ホットメルト接着剤は、従来電子部品の封止、保護に使用されてきたウレタン、エポキシに代表される2液性ポッティング材に比べ、化学反応がなく自然冷却により即固化することから生産にかかる時間を大幅に短縮することが可能です。 プリント基板のモールディングの場合、封止、保護が必要な場所のみ成形することで、ポッティング工法に比べ材料の使用量を節約できるだけでなく、成形部にケース、ハウジング等筐体の機能を持たせることにより、部品点数の削減にも貢献します。

 

 ヘンケルのホットメルト 

 2液性ポッティング材

硬化(固化)時間

 ~数十秒
(製品サイズによっては数分)

~数時間
加熱プロファイルのコントロールが
必要な場合あり

ハウジング(ケース)の必要性

デザインによってはハウジングが
必要ないことから部品点数の
削減にも貢献

構造上、ポッティング材を
受けるためのハウジングが必要

設備のメンテナンス

毎日は必要なし

毎日必要


3. 成形材料として接着剤を使用

成形材料として使用されるのは熱可塑性ホットメルト接着剤です。プラスチック成形材料であるナイロン、PBT、ABS等は接着性を有しません。一方、接着剤であるヘンケル モールディング用ホットメルト テクノメルトシリーズは、各種の材料に対して優れた接着性を有することから、成形された製品に防水性だけでなく、防湿、防塵、絶縁といった性能を付与し、電子部品等の信頼性向上に寄与します。

アプリケーション 成形システム

自動車、通信、家電等に使用される電子部品の信頼性向上は非常に重要なテーマです。ヘンケルのホットメルトモールディングはこれらの分野で電子部品に対して防水、防湿、防塵、絶縁等の封止、保護性能を付与するため採用されています。

ホットメルト接着剤の溶融吐出にはプラスチック成形用射出機ではなく、ホットメルト専用溶融吐出装置(以下アプリケーター)を使用します。アプリケーターに金型開閉制御部を組み合せたものが一般的な低圧成形装置として使用されます。